DM封筒などに利用されるOPP袋

OPP袋とは、Oriented Polypropyleneの略で、二軸延伸ポリプロピレンと呼ばれる素材でできた袋のことです。

透明な袋ですが、ハリ・コシ・光沢があることが大きな特徴になっています。

日常的によく使われるいわゆるビニール袋は、引っ張ると容易に伸びますし、柔らかい手触りでコシはほとんどありません。

一応の透明感はあるものの、若干曇って見えることもあります。

これに対してOPPは、手で引っ張ったくらいでは容易には伸びることがありませんし、パリッとした手触りでコシがあります。

透明度も高く光沢があって、中に入れた物が綺麗に見える特徴があり、ダイレクトメールを入れる封筒のほか、カタログを入れる袋、種々の商品を入れる包装用途などに幅広く利用されています。

既に書いたようなメリットの他、防湿性が高くあまり湿気を通すことがありませんし、ある程度の耐熱性もあります。

またインクののりが良く、その意味でも内容物の見映えを良くしたいときに向いていますし、大量生産が可能なために単価が安いというメリットもあったりします。

一方で、多少の引っ張りには確かに強いものの、いったん裂け目が生じるとそこから切れやすいというデメリットがあります。

ある程度の高温には強いものの、冷凍など低温にすると強度が低下し、ちょっとした衝撃でも裂け目や切れ目を生じやすい欠点がありますので、これらの点には十分注意して利用する必要があるでしょう。

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